共和党の牙城は大接戦 “移民”が焦点のテキサス州[2018/11/07 11:48]

 移民政策が焦点となっている共和党の牙城、アメリカ・テキサス州は共和党の現職、テッド・クルーズ上院議員と民主党の新人、ベト・オルーク氏の激しい接戦となっています。クルーズ陣営の会場から報告です。

 (西尾哲也記者報告)
 クルーズ氏が議席を死守するのか、それともオルーク氏がトランプ政権の牙城を切り崩すのか、その瞬間を伝えようと国内外から大勢のメディアが駆け付けています。オルーク氏との一進一退の激戦に会場の共和党員も緊張した様子で結果を見守っています。CNNの最新情報では開票率73%時点で、得票率はクルーズ氏が49.8%、オルーク氏が49.6%となっています。移民キャラバンがアメリカに近付くなか、クルーズ氏は危機感を抱く保守層の結束を訴えてきましたが、開票状況を見てみると、共和党員が多い州北部では得票数を確実に伸ばしています。一方で、オルーク氏は移民への寛容な会話を求め、トランプ氏に批判的な女性や黒人層、若者の取り込みを図ってきました。民主党支持者が多い都市部だけではなく、その近郊でもクルーズ氏の得票率を上回るなどこれまでのところ、草の根運動が一定の効果を上げています。ちょうど今、クルーズ陣営の拠点があるヒューストンとオルーク氏の生まれ育ったエルパソの地域のそれぞれの開票が進んでいるので、勝敗の行方が最後までもつれる可能性があります。

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