習近平主席「これは罠ではない」“一帯一路”批判に[2018/11/17 19:34]

 中国の習近平国家主席は17日、APEC(アジア太平洋経済協力会議)の関連会合で講演し、批判が高まっている中国主導の「一帯一路」構想について、「これは“罠”ではない」と理解を求めました。

 習主席はAPEC開催地のパプアニューギニアで、各国の企業経営者らを前に講演しました。習主席肝煎り(きもいり)の経済圏構想「一帯一路」が新たな植民地主義などと批判されていることを念頭に、「これは“罠”ではなく、各国と一緒に発展を図る明るい道だ」と強調しました。一方、アメリカとの貿易摩擦については、「保護主義や一国主義の古い道を進めば、問題は解決しないし世界経済に不安定な影響を与える」と述べ、圧力を強めるトランプ大統領を牽制(けんせい)しました。ただし、習主席は「対立すれば勝者はいない」とも述べ、歩み寄りに期待を示しています。

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