米中対立の緊張感漂うAPEC 安倍総理は難しい立場[2018/11/18 11:46]

 パプアニューギニアで開かれているAPEC(アジア太平洋経済協力会議)は、2日目の本格的な討議が始まりました。17日、アメリカと中国が批判の応酬を繰り広げたことで緊張感が高まっています。

 (白川昌見記者報告)
 APECでは18日午後に首脳宣言を取りまとめる予定ですが、予定通りまとめられるのか不安視する声も上がっています。17日の講演では、中国の習近平国家主席はアメリカを念頭に「保護主義、一国主義の古い道は世界経済の成長に影を落とす」と批判しました。続いてアメリカのペンス副大統領は「借金漬けにする国よりアメリカと組むのが良い選択肢だ」と巨額の支援を通じて地域の影響力を高める中国に応酬しました。ただ、アメリカが副大統領の出席となった一方、習主席は3日前から現地入りする力の入れようで、各国首脳の写真撮影の場でも常に議長国の隣で中心に納まるなど、その存在感は際立っています。日本の安倍総理大臣は「あらゆる場で自由で公正な貿易のルールの深化が必要だ」と訴えました。アメリカと中国という大国にどう折り合いを付けさせるのか、難しいかじ取りとなっています。

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