米中の溝深く…APEC首脳宣言の取りまとめを断念[2018/11/18 17:32]

 貿易のルールなどを話し合うAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議は18日午後に閉幕しましたが、首脳宣言はアメリカ・中国との調整が難航し、取りまとめを断念する事態に追い込まれました。

 (白川昌見記者報告)
 議長国であるパプアニューギニアのオニール首相が「今回は首脳宣言は出せない」と説明すると、一体何が起きたのかと記者が取り囲む事態となり、一時、プレスセンターは騒然となりました。
 パプアニューギニア、オニール首相:「(Q.どの国が合意できなかったのか)部屋には2大国(米、中国)がいるんだ。他に何が言えるというのか」
 中国の習近平国家主席は17日に続き、18日の首脳会合でも「保護主義と一国主義が台頭し、多角的な貿易体制が打撃を受けている」とアメリカを念頭に批判しました。一方、アメリカのペンス副大統領も「中国が態度を改めるまではアメリカは対応を変えない」と強気の姿勢で、結局、慣例である首脳宣言の採択は見送られ、議長国による声明だけが追って発表されることになりました。ただ、ペンス副大統領はAPECの場で習主席と個別に2度接触し、今月末にアルゼンチンで予定されている米中首脳会談に向けた調整を行ったことを明らかにしています。貿易摩擦を含むアメリカと中国の対立は今月末の米中の首脳会談に持ち越されることになります。

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