ウイグル強制収容所 拘束男性が講演会で苦悩語る[2018/11/23 22:57]

 中国北西部で大勢のウイグル族などが不当に拘束されているという批判が強まるなか、かつて拘束されていた男性が国際人権団体が主催する講演会でその実態を語りました。

 カザフスタン国籍のオメル・ベカリさんは去年3月、新疆ウイグル自治区の両親の自宅で拘束され、施設に約8カ月間、収容されました。23日に東京都内で開かれた講演会には約270人が集まりました。オメルさんは拘束さている間、わずかな食料しか与えられず、常に中国政府への忠誠を誓わされたなどと語りました。また、「施設の実態を話すことで脅迫の電話を受けている。身の危険は今でも常に感じている」と解放された後も続く苦悩を語りました。新疆ウイグル自治区の政府は先月、過激思想の影響を受けた人を再教育する施設の設置を条例化しましたが、中国側は「この努力は国際社会やテロを壊滅させる考えとも完全に一致している」としています。

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