中国も北朝鮮も… すべては米にアピールのため[2019/01/08 17:25]

 今回の中国訪問は金正恩委員長がまだ北京に到着する前に、中国と北朝鮮のメディアがいち早く伝えました。なぜ、こんなに早く報じられたのでしょうか。北京から報告です。

 (前田輔記者報告)
 双方ともにアメリカへのアピールに他ならないと思います。中国ではちょうど、7日、8日と貿易問題を抱えるアメリカと次官級の協議を行っているんです。世界経済・貿易を左右する重要なタイミングでその協議の最中に金委員長の北京訪問をぶつけてきた。今回のポイントは、前回、前々回の会談と違い、習近平国家主席が「招待した」という点。習指導部とすれば、米朝首脳の2回目の会談の前に再び金委員長と会うことでアメリカに対し、北朝鮮の後ろ盾として中国がコントロールできると改めてアピールする、貿易交渉のカードを強化する狙いがあると思います。一方で、北朝鮮からすれば、非核化や経済制裁の解除に向けて中国からの協力を取り付けたうえで、アメリカとの交渉を優位に進めていく。さらに、北京の外交筋は「金委員長自身が北朝鮮を不在にしても、国内情勢は安定しているとアピールする狙いがある」との見方も示していて、中国と北朝鮮双方の利害が一致したということだと思います。