金委員長を最上級の歓待 失敗許されぬ中国の思惑[2019/01/10 17:09]

 様々な臆測を呼んだ金正恩委員長の中国訪問ですが、すべてが終わった10日、首脳会談の様子や内容が公開されました。焦点となったのは、やはり、対アメリカについてです。北京から報告です。

 (前田輔記者報告)
 (Q.金委員長の訪中の意味、そして訪中によって両国に何をもたらしたのかどう考えればいいのか?)
 今回の金委員長の訪中は、中国・北朝鮮双方、アメリカを相当に意識したものだったと思います。今回の中国側の歓待は最上級のものでした。金委員長の車列には多い時には25台の白バイが先導にあたりました。中国では国賓の格によって白バイの数を増やすとも言われています。例えば、トランプ大統領の時は21台でした。今回、改めて密接な関係をアピールした形です。一方、今回、金委員長が習近平国家主席に初の北朝鮮訪問を要請しました。この際に習主席が大まかな日程プランを伝えている可能性が高いと思います。ただ、中国としては「習主席の訪朝が失敗だった」と言われる事態は絶対に許されません。北朝鮮は非核化や経済制裁の解除に向けた進展、中国はアメリカとの貿易問題を片付けられるかによって訪朝の時期は変わってくるとみられます。習主席の訪朝時期をアメリカとの交渉のカードにするという見方もあり、問題の進展によっては習主席の早期の訪朝の可能性も大いにあり得ると思います。