“板挟み”プーチン氏「2島引き渡し」で駆け引きか[2019/01/22 17:13]

 日本とロシア側には主張に大きな隔たりがあるなか、22日の日ロ首脳会談を迎えました。

 (長谷川由宇記者報告)
 (Q.プーチン大統領はこの会談にどう臨むのか?)
 ロシア側としては、領土問題での譲歩は最小限にする一方で、平和条約については日本からの投資などにつながると期待しているので、一刻も早く結びたいというのが本音です。今回の首脳会談でロシア側は、平和条約締結に向けた大まかなスケジュールについて、日本側との合意を目指しています。そのためにはある程度、譲らなければ議論が進まないことは分かっていますので、歯舞と色丹の2島については、引き渡しの可能性をちらつかせるものとみられます。ただ現在、ロシア国内では北方領土の引き渡しに反対する世論が高まっていて、批判の矛先は日本との交渉に臨むプーチン政権にも向けられています。板挟みになっているプーチン大統領は、領土問題については結局有効な解決策は示せずに、議論は先送りになるものとみられます。

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