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ABEMA NEWS

2019年2月1日 15:10

米が警戒!中国ハイテク産業支える「海亀」とは?

2019年2月1日 15:10

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 トランプ大統領が強く警戒する中国のハイテク産業。それを支えるのが「海亀」と呼ばれる人々です。

 ファーウェイなど中国のハイテク企業が多く集まる深セン。この街から去年、世界初の商品が生み出されました。「ROYOLE」が独自に開発した折り畳み式スマートフォンです。
 ROYOLE・劉自鴻CEO(最高経営責任者):「これが世界初のモデルで、フレキシブル・ディスプレー技術を使うと携帯をタブレットに変えられる」
 開発者の劉さんはアメリカに留学し、IBMで3年間、研究者として働いた後に中国で起業しました。劉さんのように海外の企業や大学で知識や技術を身に着けて中国に帰国する人材は海亀と呼ばれ、その数はすでに300万人を超えています。習近平政権はハイテク産業を成長の柱にした国家戦略を打ち出し、海亀が起業する場合は手厚く支援しています。アニメーションを使いながら子どもたちがプログラミングを学ぶソフトを開発した「CODEMAO」。孫悦さん(29)もまた、アメリカなどでの留学後に友人と起業した海亀の一人です。
 CODEMAO・孫悦CTO:「会社設立まで2日間しかかからなかった。政府からいつも『何か要望があるか、手助けがいるか』と聞かれる」
 会社はわずか4年で従業員1000人にまで成長、1年半前にベトナムやタイにも進出しました。トランプ大統領による中国企業への圧力にもかかわらず、アメリカや日本市場の開拓にも積極的です。
 CODEMAO・孫悦CTO:「日本市場に期待している。現地の会社と協力する必要がある。私にとっては日本より米国市場の方がやりやすい。留学で米の政治、経済、文化を十分に理解したからだ」

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