会談場所に急浮上 ベトナム・ダナン どんな町?[2019/02/05 17:13]

 2度目の米朝会談が行われる可能性が高くなっているベトナム・ダナンとはどんな場所なのでしょうか。

 (白川昌見記者報告)
 ダナンは南北に長いベトナムのちょうど真ん中の辺りにあるハノイ、ホーチミンに次ぐ第三の都市です。市内の中心部には名所の一つ、黄金の龍をかたどった全長約660メートルのドラゴンブリッジがあります。また、ダナンのなかには白い砂浜の広がるビーチもあり、そこでは最近、高級ホテルの建設ラッシュが続いています。最近ではアジアだけではなく、ヨーロッパやロシアからも大勢の観光客が訪れるようになっています。
 (Q.なぜ、ダナンが会談の場所として浮上したのか?)
 一言で言えば、アメリカにとっても北朝鮮にとっても都合が良かったからといえます。ベトナムはベトナム戦争で知られる通り、かつてアメリカと激しい戦いを繰り広げましたが、今は目覚ましい経済発展を遂げています。アメリカにとっては、北朝鮮が核を放棄した後の一つのモデルケースとしてベトナムが見本になるのではないかという思いがあります。一方、北朝鮮にとってもベトナムは社会主義国で昔から友好的な関係を築いてきました。さらに、米朝首脳会談となれば警備の問題が浮上してきますが、実はダナンでは2017年にAPEC(アジア太平洋経済協力会議)が開かれていて、トランプ大統領も一度、来ています。それが決め手になったとみられています。地元の人からは米朝首脳会談という歴史的な会談の舞台になれば、さらに経済発展が見込まれると期待する声も上がっています。

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