北朝鮮「見返り」何求める？　平壌で実務者協議へ[2019/02/06 11:47]

　米朝首脳会談に向けて6日、アメリカと北朝鮮の当局者による実務協議が平壌で開かれます。北朝鮮はどのような成果を期待しているのでしょうか。

　（良永晋也記者報告）
　北朝鮮はアメリカに「非核化の見返り」を求めていますが、その中身を巡って駆け引きが続いています。「見返り」には朝鮮戦争の終戦宣言のほか、経済制裁の一部解除などが挙げられます。これまでは「あくまで非核化が先」だとするアメリカとの溝が埋まらず、交渉が停滞していました。しかし、ひとたび首脳会談の日程が決まれば、目に見える成果を出すために双方が歩み寄る可能性があります。その実務協議が金正恩委員長の「おひざ元」の平壌で開かれることもポイントです。駆け引きは北朝鮮のペースで進んでいるようにも見えます。ただし、トランプ大統領が突然、首脳会談を延期すると言い出して北朝鮮が大慌てしたという前例があり、交渉は一筋縄ではいきません。北朝鮮としてはアメリカがへそを曲げないように神経を遣いつつ、ギリギリの要求を続けていくとみられます。