来月に行われるタイの総選挙に向けて8日、国王の姉が首相候補に擁立されました。これに対し、国王が反対する声明を発表するなど異例の事態になっています。
タイのワチラロンコン国王の姉・ウボンラット王女が8日、タクシン元首相派の政党である「タイ国家維持党」の首相候補に擁立されました。しかし、8日夜に弟である国王が声明を発表し、「王室関係者が政治に関与するのは、これまでの王室のしきたりに反するものであり、ふさわしくない」として、王女が擁立されたことに反対しました。選挙管理委員会は15日までに各党の候補者を承認するか、却下するかを決める予定ですが、今回の国王の声明を受けて、王女を候補者として承認しない可能性もあります。
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