タイの選挙管理委員会 王女を首相候補として認めず[2019/02/11 22:52]

 タイで来月に行われる総選挙に向け、タクシン元首相派の政党が国王の姉を首相候補として届け出たことについて、タイの選挙管理委員会は11日に王女を候補者として認めないことを決定しました。

 タクシン元首相派の政党「国家維持党」は8日、ワチラロンコン国王の姉であるウボンラット王女を首相候補としてタイの選挙管理委員会へ届け出ました。しかし、その夜にワチラロンコン国王は緊急の声明を発表し、「王室関係者が政治に関与するのはしきたりに反し、ふさわしくない」などと批判していました。タイの選挙管理委員会は11日、「すべての王室関係者は政治を超越した立場で、中立であるべきだ」として、ウボンラット王女を候補者として認めないことを決定しました。タイでは憲法などに違反した政党に対して解党を命じる制度があり、タイの選挙管理委員会は国家維持党を解党する必要があるかどうか、12日に改めて話し合う予定です。

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