「非常事態宣言」を解説 発令するとどうなる?[2019/02/15 17:14]

 きょうのニュースの言葉は「国家非常事態宣言」です。

 戦争や大規模な災害、テロなど国の安全に関わる事態が起きた場合、迅速に対応するためのもので、大統領が議会の承認を経ずに行える行政手続きの一つです。いわば、国家が危機に直面した時の最終手段とも言えます。
 この「国家非常事態宣言」が出されるとどうなるのかと言いますと、人の移動が制限されたり場合によっては資産を取り上げられるなど、国民の権利の一部が制限される場合があります。また、海外に軍を派遣することも可能となる非常に大きな権限です。
 過去には2001年、同時多発テロの際にブッシュ大統領が「国家非常事態宣言」を出し、予備の兵士数万人をテロとの戦いに動員しました。さらに、2011年にはオバマ大統領が大型ハリケーン「アイリーン」の接近に伴い、ニューヨーク州に「国家非常事態宣言」を発令。直撃が予想されるエリアの地下鉄やバスを全面停止するなどしました。

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