ニューヨークの国連本部でベネズエラの外相が14カ国の国連大使らとそろって会見し、アメリカを牽制(けんせい)しました。一方で、ベネズエラの反政府派への支援の動きも強まり、緊張は高まっています。
ベネズエラのアレアサ外相は14日、軍事介入も示唆するアメリカの行動を念頭に国連憲章違反の行為によってベネズエラ市民の権利や安全が脅かされていると訴えました。会見には中国やロシア、北朝鮮などアメリカに批判的な14カ国の国連大使らも同席し、今後、一部の国と共同で行動を起こすと主張しました。具体的な内容は明らかにしていません。一方、ワシントンではベネズエラの反政府派を支援するための国際会議が開かれ、ベネズエラのマドゥロ政権が国境を封鎖するなか、支援物資の搬入などで協力していくことで一致しました。また、イギリス、バージン・グループのリチャード・ブランソン会長は暫定大統領就任を宣言したベネズエラのグアイド国会議長への支持を表明し、22日にベネズエラとの国境にあるコロンビアのククタでチャリティーコンサートを行うと発表しました。チャリティーの目標額は日本円で100億円規模で、世界的に有名なアーティストも参加するということです。
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