“黒い雪”覆われた西シベリアの町 健康被害に懸念[2019/02/18 17:01]

 ロシア・西シベリアの町が黒い雪で覆われました。深刻な健康被害も懸念されています。

 西シベリアの町で黒く染まった雪が一面に積もりました。約260万人の人口を抱えるクズバス地域は、世界最大級の石炭産出地として知られています。石炭加工工場が排出した煙によって屋根の上に積もった雪には、はっきりと白と黒の層ができています。公園で遊んでいた子どもの手も黒くなってしまったということです。イギリスメディア「ガーディアン」は、工場が排出する汚染された空気にはヒ素や水銀などの有毒物質が含まれているという調査があると報じています。周辺では健康被害や環境破壊への懸念が広がっています。また、環境活動家によりますと、この地域の平均寿命はロシア全体と比べて3、4歳短く、がんの発症率なども高いということです。

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