中国の習近平国家主席はジャーナリスト殺害を巡って国際社会から批判を受けるサウジアラビアのムハンマド皇太子と会談し、中国が主導する一帯一路構想などで協力を確認しました。
会談で習主席は「サウジアラビアへのいかなる内政干渉にも反対する」と強調しました。トルコでサウジアラビア人記者が殺害された事件でムハンマド皇太子が国際的な批判を受けていることを念頭に、皇太子を擁護する姿勢を鮮明にした形です。習主席はまた、サウジアラビアとともに一帯一路構想を進める考えを示しました。ムハンマド皇太子も「アラビア半島は古代シルクロードの一部だ」としたうえで、「一帯一路を支持する」と応じました。中国は記者殺害事件の影響でサウジアラビアへの国際的な懸念が高まるなか、内政不干渉を盾に経済面での結び付きを強める考えです。
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