最高指導者として55年ぶり訪問 与正氏らがサポート[2019/02/26 16:56]

 首脳会談をいよいよ27日に控え、金正恩委員長の動向です。金委員長の宿泊先のホテル前から報告です。

 (高橋政光記者報告)
 金委員長はハノイ中心部のホテルで平壌からの長旅を終えて休憩を取り、先遣隊からの報告を受けているものとみられます。26日午後からホテル周辺の動きが慌ただしくなっています。警備用のバリケードの位置が変えられたり、警戒に出てきている軍の兵士や警察の警備隊の数も明らかに増えてきています。金委員長がこの後、ホテルから出てくる可能性もあります。このホテルにはアメリカ政府がプレスセンターを設置する準備をしていたんですが、26日になって急きょ場所を移されました。警備上の理由とみられますが、金委員長一行の滞在のために細心の注意が払われています。金委員長の到着前からは銃を持った軍の兵士や装甲車も警戒にあたり、宿泊客や従業員までもレストランに隔離される念の入れようでした。そして、今回も妹の金与正(キム・ヨジョン)氏と“執事”と呼ばれ、先に現地入りしていたキム・チャンソン氏がしっかりと金委員長の動きをサポートしています。北朝鮮の最高指導者としては祖父の故金日成主席以来、55年ぶりのベトナム訪問ということでベトナムとの友好関係を深め、経済発展のモデルにしたい考えです。その経済発展に向け、金委員長がトランプ大統領に非核化についてどこまでの決断を示せるか、ここで決断を検討することになります。

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