ベネズエラめぐり安保理で米ロが対立[2019/03/01 07:07]

 混迷する南米ベネズエラの情勢を巡って国連の安全保障理事会で緊急会合が開かれ、アメリカがベネズエラの大統領選挙の実施を求める決議案を提出しました。しかし、ロシアや中国が拒否権を発動しました。

 28日に開かれたベネズエラを巡る国連安保理の緊急会合で、反政府側を支援するアメリカは「去年5月の大統領選挙には不正があった」とし、公正な選挙の実施を求める決議案を提出しました。これに対し、現在のマドゥロ政権を支持するロシアは「アメリカは政権を不正に代えようとしている」と反論しました。採決ではイギリスなど9カ国が賛成したものの、ロシアと中国が拒否権を発動したため決議案は否決されました。安保理での米ロの対立はベネズエラの混乱にさらなる拍車を掛ける恐れもあります。

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