劣悪食材への抗議デモ 当局が投稿動画を即削除[2019/03/14 12:32]

 中国の学校の食堂で使われていた食材がカビだらけで腐っていたことが発覚。怒った保護者の抗議活動により、周辺の交通がまひする事態となりました。

 中国・四川省の学校に大勢の保護者たちが詰め寄ります。警察官が徐々に押し返しますが、ついには門が破壊されてしまいました。
 この騒動のきっかけはカビ食材。カビだらけのハンバーグや黒い粒のようなものが付いた肉。中国メディアによりますと、この学校の植樹祭のイベントに招待された保護者がトイレを探している際に食堂で使われたこれらの食材を発見したということです。保護者はこれらの写真を撮影し、ソーシャルメディアに投稿。瞬く間に拡散したのです。地区の政府庁舎前では、大勢の人が座り込みを行うなど大規模な抗議活動に発展しました。学校側は「食材を納品した業者は今後、使用しない」と説明。しかし、体調を悪くした生徒もいたうえ、実は「教職員らは食堂を使っていなかった」との話が広がり、さらに保護者の怒りに火を付けたのです。
 拡大する抗議活動により、周辺の交通はまひ。警察が鎮圧に乗り出します。インターネットに投稿された映像では、警察官が抗議活動に参加した男性に足技を掛けて拘束する瞬間が映っています。また、警察から催涙スプレーを噴射されて苦しむ人たちとみられる映像も投稿されました。しかし、これらの映像のいくつかは当局によってすでに削除され、12人が連行されたということです。中国メディアによりますと、地元政府は食材を押収。食堂の運営に関わった8人が調査されているということです。

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