中国 米朝の対話促す姿勢貫くも…距離感に懸念[2019/03/15 16:55]

 北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官が15日に会見を開いたと海外メディアが報じました。そのなかで、北朝鮮側はアメリカとの非核化交渉の「中断」を検討していることを表明しました。北朝鮮の後ろ盾となっている中国はどのように受け止めているのでしょうか。北京から報告です。

 (森林華子記者報告)
 中国は対話を促す姿勢を崩していません。
 中国・李克強首相:「米朝は接触しないより接触した方が良い」
 李首相の記者会見は全人代の閉幕後に行われました。北朝鮮の崔外務次官の発言を知っていたかどうかは分かりませんが、いずれにせよ中国はハノイでの米朝首脳会談が合意に至らなかった後も一貫して両国に対話を促し続けています。改めて中国外務省にコメントを求めていますが、まだ返答はありません。これまで金正恩委員長は4度、中国を訪問して習近平国家主席の訪朝を求めてきました。これについて中国側が具体的な時期を模索する動きもありましたが、北朝鮮がアメリカとの交渉を中断することになれば遠のく可能性もあります。中国とアメリカの貿易協議が大詰めを迎え、来月にも首脳会談が予定されています。北朝鮮とアメリカと、今後どのような距離感を取るのか中国は難しいかじ取りを迫られます。

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