今も11人重体 銃撃事件から一夜 主犯格が出廷[2019/03/16 11:45]

 ニュージーランド南部のクライストチャーチにあるイスラム教のモスクが襲われて49人が犠牲になった銃撃事件で、11人が今も重体であることが分かりました。

 (白川昌見記者報告)
 今回、41人が犠牲になったモスクです。現場では朝から銃弾の回収作業などが行われていますが、周りは黒いビニールシートで覆われていて中の様子を知ることはできません。そして、モスクの前には朝から多くの人が集まり、献花を行ったり追悼のメッセージを捧げたりしています。今回の事件では小さな子どもを含む49人の犠牲が確認されていて、現在も11人が重体です。ニュージーランドは治安の良い場所として知られてきただけに、現地では衝撃が広がっています。
 日本人留学生:「こんな平和な場所でそんなことが起きるんだという驚きとショックと」「こんな大きな事件は初めてで。ニュージーランドの人もすごくショックを受けてると言ってたし」
 地元の人:「こんなのはニュージーランドじゃない」
 主犯格とされる男は16日に裁判所に出廷し、次回の裁判は来月5日に行われます。男が使ったとされる拳銃5丁はいずれも合法的に入手されていて、アーダン首相は銃規制の強化に取り組む考えを示しています。事件の背景には“白人至上主義”があったとみられていますが、今後、詳しい動機の解明が進められることになります。

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