“離脱問題”皮肉る?エイプリルフールで英メディア[2019/04/02 15:06]

 イギリスではエイプリルフールの4月1日、各メディアが「EU(ヨーロッパ連合)離脱問題」を皮肉るネタを展開しました。

 イギリスの有力紙「テレグラフ」は、「EU離脱の危機のなかで平穏を保とうとする政府に対してエイプリルフールの悪ふざけは重大な脅威だ」と内閣府が声明を発表したと報じました。また、「4月1日に伝統的な嘘の記事を掲載することを控えるようにメディアに異例のお願いをした」とも書かれています。しかし、掲載された日は4月1日で記者の名前も並び替えるとエイプリルフールになるなど、この記事こそが嘘でした。
 市民:「今は結構、センシティブな時なので、冗談だと教えてくれなければ多分、気付かなかったでしょう」「面白いと思います。EU離脱のことを考えると頭が痛くなってくるので、こんな冗談は歓迎です」
 デイリーメールはイギリスの首相官邸でネズミ捕獲長として飼われている猫のために小さなドアが取り付けられたと報じました。「これで素早い出入りが可能になった」と報道官を名乗る人物のコメントが紹介されていますが、「入るのか、出るのか」と躍る見出しはEU離脱を巡って混乱するイギリスの現状を連想させます。さらに「メイ首相の猫でさえ決められない!」との文字も。エイプリルフールを利用し、メディアはこぞって混沌(こんとん)とした状況が続くイギリスの政治情勢を皮肉りました。

こちらも読まれています