キューバ選手のMLB入団新協定を破棄意向か 米政権[2019/04/09 12:51]

 アメリカのトランプ政権がキューバの選手に関する、メジャーリーグの新たな協定を破棄する意向を示したとメディアが報じました。ベネズエラを巡る対立が背景にあるとみられます。

 去年12月に結ばれた新たな協定は、キューバの選手が亡命することなくメジャーリーグでプレーできるようにするためにメジャーリーグ側が選手の契約金の25%をキューバの野球連盟に支払うことなどを決めています。複数のアメリカメディアによりますと、前のオバマ政権はキューバの野球連盟について、「政府から独立している」とみなしていましたが、トランプ政権は「政府の一部」とみなして、協定を破棄する意向を示したということです。トランプ政権はキューバが反アメリカ的なベネズエラのマドゥロ政権を支援しているとして対立を続けています。キューバの野球連盟は3日に、メジャーリーグの球団と契約できる若手選手34人を公表していて、中日のマルティネス投手やソフトバンクのモイネロ投手も含まれていました。協定が破棄されれば、キューバ出身の野球選手がメジャーでプレーすることが再び難しくなる見通しです。

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