日本産品の輸入規制緩和に期待 河野大臣、対中会談[2019/04/15 17:13]

 北京を訪れている河野外務大臣は中国の王毅外相と会談し、原発事故を巡る日本産食品の輸入規制を緩和するよう求めました。北京から報告です。 

 (千々岩森生記者報告)
 食品輸入規制については先日、WTO(世界貿易機関)で韓国に逆転敗訴したばかりなので、日本政府としてはここで負の連鎖を断ち切りたいというのが本音です。
 河野外務大臣:「経済関係では私からもう一度、日本産食品に対する輸入規制の解除、それから米、牛肉などの農産物の対中輸出の実現について問題提起させて頂きました」
 河野大臣は14日、15日と連日、輸入規制の緩和を提起しました。「科学的根拠に基づいた対応を中国側がしてくれると思っている」と期待をにじませています。今回、李克強首相を含む一連の会談では、中国側がアメリカとの長引く対立を背景に日本との関係改善を強調する言葉が並びました。中国が実際に食品の輸入規制をどこまで緩和するかは関係改善が本物かを占う、いわばリトマス試験紙ですが、全面解禁にはまだ時間がかかりそうです。

こちらも読まれています