人気ホテルが標的に 事前のテロ情報生かせずか[2019/04/22 17:20]

 日本人を含む外国人をターゲットにした可能性もあります。スリランカで相次いで爆発が起きたテロ事件。テロが起きた8カ所のうちの一つ、最大都市のシャングリラホテル前から報告です。

 (永井隆太郎記者報告)
 目の前にはきれいな海が広がっていて、夕方になると通常は観光客や若者らが夕焼けを見に訪れる人気のスポットになっています。また、目の前には幹線道路も広がっていて、まさにコロンボの中心部といえる場所で爆発が起きました。21日に爆発があった3つのホテルはいずれも道路に面していて、ここから500メートルほど行ったキングスベリーホテルも被害に遭った1つです。爆発は21日午前8時45分ごろにあったので、ちょうど朝食を取っていた宿泊客らも多く巻き込まれたものとみられます。レストランの天井は崩れ落ち、柱にもひびが入って一部、中の金属片がむき出しになっているのが分かります。窓ガラスも15枚以上が吹き飛ばされるなど、衝撃の大きさを物語っています。
 (Q.犯人につながる情報は何か出てきているか?)
 現地当局はこれまでに爆発に関与したとみられる24人を拘束しました。ただ、犯行のグループ特定には至っておらず、他にもどれくらいの共犯者がいるかなどの全容は分かっていません。現地メディアは、11日には警備当局は国内のイスラム過激派組織が教会を狙った自爆テロを計画しているとの情報を得ていたと報じています。今回の一連の爆発との関連はまだ分かっていませんが、国内からはテロを未然に防げなかったことについて不満の声が上がっています。現場周辺では今も武装した軍の兵士らが警戒にあたっていて、街はピリピリとした空気に包まれています。

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