北朝鮮の金正恩委員長がロシアのプーチン大統領と初めて会談し、アメリカへの対応で協力していくことを確認しました。
(吉田遥記者報告)
金委員長は、会談でアメリカに対して段階的な経済制裁の緩和を求めていくうえでロシアとの関係を強化する考えをにじませました。
金正恩委員長:「朝ロ関係を絶え間なく発展させることが共同の利益に合致するだけでなく、地域の平和と安全を保障するためにも必要不可欠だと深く認識している」
これに対し、プーチン大統領は「金委員長が非核化プロセスを巡り、北朝鮮の立場をアメリカに伝えてほしいと依頼してきた」と述べ、非核化交渉に積極的に関与していく姿勢を示しました。また、「北朝鮮が求めているのは安全保障だ」とし、アメリカや韓国との交渉だけではなく、6カ国協議再開の必要性についても言及しました。今後、金委員長の接近を受けたロシアが米朝の非核化交渉にどのように関わっていくのか注目されます。
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