ロシアのウラジオストクで25日、プーチン大統領との会談を終えた北朝鮮の金正恩委員長は26日朝、予定されていた市内の視察に姿を現しませんでした。
(吉田遥記者報告)
金委員長の訪問が午前中に予定されていたこちらのモニュメントですが、今は警備が解除され、閑散としています。第2次世界大戦で犠牲となった兵士たちをたたえるこのモニュメントに金委員長は花を手向け、祈りを捧げる予定でした。朝から周辺に警察官が配置されていて物々しい雰囲気が漂っていました。モニュメントの前には「祖国のための戦いで犠牲となった英雄たちに」と書かれた金委員長のメッセージも置かれていましたが、今は別の花が置かれています。さらに、金委員長のために用意されたレッドカーペットやセレモニーに参加する予定だったとみられる音楽隊も撤収しました。予定を変更した理由ははっきりしませんが、ベトナムのハノイで行われた2回目の米朝首脳会談では会談が物別れに終わった後、すべての予定をキャンセルしたという経緯があります。金委員長の泊まる場所の警備が厳しくなってきているということです。金委員長はまもなく宿舎を出発し、市内に向かうとみられます。
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