米ミステリー小説エドガー賞逃す 北大教授[2019/04/27 18:40]

 アメリカのミステリー小説界で最も権威があるエドガー賞が発表されましたが、日本人の初受賞はなりませんでした。

 アメリカ・ミステリー作家協会が選ぶエドガー賞の「評論・評伝」部門にノミネートされていた北海道大学大学院の竹内康浩教授の「マークX・誰がハック・フィンの父親を殺したか」は受賞を逃しました。この作品は、アメリカの名作「ハックルベリー・フィンの冒険」を「父親殺し」の観点から考察しました。
 北海道大学大学院・竹内康浩教授:「うまくいかなかったというのは、次の仕事のエネルギー・動機になります。この先、また別の作品を書いていきたいと思っています」
 また、「ペーパーバック・オリジナル」部門では両親が広島の被爆者である日系アメリカ人の作家、ナオミ・ヒラハラさんの「ヒロシマ・ボーイ」がノミネートされましたが、受賞しませんでした。エドガー賞にはこれまで、湊かなえさんの「贖罪(しょくざい)」や東野圭吾さんの「容疑者Xの献身」などがノミネートされましたが、日本人の受賞は今年も実現しませんでした。

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