米国の対中関税↑ 日本も懸念…物価上昇の可能性も[2019/05/06 18:03]

 10%の関税を25%に。アメリカのトランプ大統領が10日から中国製品への関税を引き上げる方針を発表しました。

 関税引き上げ表明を受け、さっそくアジアの株式市場で株価の下落が相次いでいます。心配される日本への影響は、第一生命経済研究所首席エコノミストの永濱利廣さんによりますと、日本でも株安になると企業側がお金を使うことに慎重になり、夏のボーナスに影響がでることも考えられるということです。
 そして、アメリカが中国に対して関税を引き上げる項目には、テレビやエアコンなどの家電製品やキャベツ、オレンジ、チェリー、さらにマグロやサーモンなどの食料品がありますが、中国も報復措置としてアメリカ製品への関税を上げた場合、中国が製品の輸入先を日本に切り替えて日本国内で品薄になる事も考えられます。その結果、物の値段が上がる可能性があるということです。
 さらに、世界経済の不透明感が広がると10月に控える消費増税も先送りになることも考えられるといいます。

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