タイ総選挙、公式結果発表 プラユット首相続投濃厚[2019/05/09 00:51]

 タイで3月に行われた総選挙の公式結果が発表されました。タクシン元首相派の政党が第1党となったものの、現在の軍事政権を支持する親軍派の政党が与党となり、プラユット首相が続投する公算が高まっています。

 タイの選挙管理委員会の発表によりますと、下院の定数500議席のうち、タクシン元首相派の「タイ貢献党」が136議席を獲得して第1党になりました。一方、現在の軍事政権の事実上の継続を目指す親軍派の「国民国家の力党」は115議席で第2党となりました。いずれも過半数には届いておらず、双方とも今後、連立工作などを行って過半数の勢力を目指すとしていますが、親軍派が優勢とみられています。また、指名制である上院250人は親軍派で占められていることから、上院と下院によって選出される首相には現在の首相であるプラユット氏が再選される可能性が高まっています。ただ、タクシン派の政党は、今回の選挙管理委員会が発表した結果は不公平で問題があると反発しています。

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