「WhatsApp」ユーザーにサイバー攻撃 その怖さとは[2019/05/15 14:30]

 メッセージアプリ「WhatsApp」のユーザーがサイバー攻撃を受けたことが分かりました。通話を受けた瞬間にスパイウエアが勝手にインストールされていた可能性があります。

 世界で15億人が利用しているメッセージアプリ「WhatsApp」。フェイスブックの傘下にあり、LINEのようにメッセージのやり取りのほか、音声通話もできるアプリです。このアプリの一部ユーザーを狙ったサイバー攻撃が発生したことを14日、WhatsAppが明らかにしました。サイバー攻撃には高度な技術が使われ、攻撃を受けたスマートフォンは外部から監視されるようになるということです。専門家にその怖さを聞きました。
 情報技術に詳しいガートナー・ジャパン、小林啓倫氏:「今回の攻撃は、音声通話を受信したタイミングでOS(基本ソフト)に誤作動を起こさせてウイルスを流し込む手口」
 攻撃する側がWhatsAppの音声通話機能を使って対象者のアカウントに接触を試みます。すると、相手側のスマートフォンが自動的に着信。この時点で、スパイウエアが勝手にインストールされてしまうというのです。
 ロイター通信によりますと、攻撃には「民間企業が開発して政府が利用する監視技術」が使用されたとみられ、人権保護団体が標的となった可能性があるということです。一部メディアでは、イスラエルの企業が開発した最強のスパイウエアといわれる「ペガサス」が使われたのではないかと伝えています。ペガサスについて、形跡残さないこのソフトウェアはトルコのサウジアラビア総領事館で殺害されたジャーナリストのジャマル・カショギ氏の監視にも使われたとみられています。また、小林氏によりますと、今回のようなアプリの脆弱(ぜいじゃく)性についての情報はダークウェブ上で売買されることもあるということです。WhatsAppは、アプリを最新版に更新して欠陥を修正するよう呼び掛けています。

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