イランと対立する米政府、日本の“仲介”に期待[2019/05/30 10:30]

 アメリカ政府は軍事的緊張が高まっているイランへの訪問を調整中の安倍総理大臣について、テロ組織への支援を中止するよう説得する役割などを期待する考えを示しました。

 米国務省・オルタガス報道官:「我々はイランが核兵器を手にし、世界中のテロ組織を助けることを望んでいない。日本がそのメッセージを強調してくれるのであれば大歓迎だ」
 アメリカ国務省のオルタガス報道官はイランとの緊張緩和の仲介役を担おうとする日本政府の姿勢を歓迎し、アメリカの要求を伝えることに期待を示しました。一方で、イランへの制裁の効果を強調し、圧力を続ける姿勢を見せています。また、最終的にはアメリカが離脱した核合意に代わる新たな合意に向け、イランとの協議に臨みたい考えも明らかにしました。ただ、イランの最高指導者のハメネイ師は29日、「核とミサイルの問題でアメリカとは協議しない」という声明を出し、改めて強硬な立場を示しました。

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