天安門事件30年 報道一切なく規制に躍起の中国政府[2019/06/04 11:47]

 中国は4日、学生らの民主化運動が武力で弾圧された天安門事件から30年を迎えました。中国政府は結論はすでに出ていると事件を正当化し続けています。

 (千々岩森生記者報告)
 中国共産党の機関紙「人民日報」と北京で一番、読まれている新聞。1面どころか、どこを探しても天安門事件に関するニュースは出てきません。そして、中国の国営テレビも4日のトップニュースは中国共産党が今年70周年を迎える際のシンボルマークを発表したと、まるで国威を発揚するかのような内容です。そして、中国のある大学の教室をのぞいてみると、監視カメラがあるのが分かります。大学関係者は「政府批判や天安門事件に関する授業が行われていないかどうか当局が監視をしている」のだと声を潜めます。さらに、4日はネットにも特別な規制がかけられています。普段は投稿動画にコメントが載せられますが、4日は載せられません。さらには、SNSでのプロフィール写真の更新なども4日は規制がかかっています。

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