フィアットが統合撤回 仏政府は“日産の支持必要”[2019/06/06 10:31]

 大手自動車メーカーのフィアット・クライスラーがフランスのルノーに提案していた経営統合を撤回しました。
 
 フィアット・クライスラーが統合の撤回を発表したのは、ルノーが5日の取締役会で統合の判断を先送りした直後でした。アメリカのウォール・ストリート・ジャーナルは、ルノーに送り出している日産自動車側の2人の代表が「統合案の支持を保留した」と報じています。ルノーの筆頭株主のフランス政府は、提携関係にある日産や三菱自動車の賛同を得ずに統合交渉を進めることに難色を示しています。
 フランス、ルメール経済財務相:「経営統合は日産と三菱がこのプロジェクトを支持したうえで、3社のアライアンスの枠組みのなかで行われることが必要だ」
 ルノーとフィアット・クライスラーの統合が実現していれば、日産と三菱自動車を合わせて世界最多の販売台数となっていました。日産は「現時点で申し上げられることはない」とコメントしています。

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