アディダスの3本線「商標権無効、独自性に欠ける」[2019/06/20 10:32]

 ドイツのスポーツ用品大手「アディダス」が製品に使用している「3本の線」について、EU(ヨーロッパ連合)の裁判所は「独自性に欠ける」として商標権は無効だという判断を示しました。

 アディダスは等間隔に並んだ3本の線を衣料品や靴などに使用するため、2014年に商標登録しました。しかし、ベルギーの会社が疑義を申し立て、係争を続けてきました。EUの裁判所は19日、アディダスの3本の線について「独自性に欠ける」として商標権は無効とする判断を示しました。裁判所は「普通の図形のマーク」であり、「EU全域で消費者がアディダスの製品だと認識できる独自性を証明する必要がある」と指摘しました。2016年にはEUの知的財産庁が商標権を認めましたが、今回、これが覆されました。

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