米と対立が背景か 「洋風地名」中国で改名迫る[2019/06/28 16:08]

 アメリカとの対立を背景に中国で、洋風の地名を「外国にこびへつらっている」としてブラックリスト化し、改名を迫る動きが進んでいます。

 中国メディアによりますと、浙江省や広東省など中国の多くの地域で海外の地名などを用いた施設や住宅地などに改名を迫る動きが広がっています。「外国にこびへつらっている」とされた取り締まりの対象リストには、集合住宅地の名前である「オリンピック・ガーデン」や「カリフォルニア・サニー」「ロサンゼルス城」「ハワイ海岸」などが挙げられました。中国共産党機関紙の「人民日報」は26日、「中国の一部の人々の間で外国にこびる心理があり、アメリカとの貿易摩擦でも本能的にアメリカ側のやり方に納得してしまう」という評論を報じています。こうしたアメリカ崇拝を戒める評論は、習近平指導部の意向を受けたものとみられ、アメリカとの対立を背景に中国で「西側の価値観」を否定する動きが強まる可能性があります。

こちらも読まれています