まもなく米中首脳会談 貿易交渉で歩み寄りは[2019/06/29 11:55]

 G20首脳会議が大阪で開かれていますが、アメリカのトランプ大統領と中国の習近平国家主席の会談がまもなく始まります。対立が深まる貿易問題で妥協点を見いだせるのでしょうか。

 (千々岩森生記者報告)
 G20が行われている会場です。米中首脳会談は会場の一室を貸し切って行われる予定です。29日午前11時半の開始ということでしたが、15分以上経ちましたけれども、まだ始まったという連絡はありません。決裂が心配された首脳会談ですが、ここへきて米中ともに一定の合意に向けたサインを出し始めています。アメリカのトランプ大統領は朝のサウジアラビアの皇太子との会談で「きょう習主席と会う。ファーウェイや貿易について議論する」と話しました。そのうえで、「中国との関係はとても良い」「きのうの夜は習主席と一緒で、多くのことが達成できた」とまで述べていて、28日夜に両首脳が何らかの合意に向けた話し合いを行ったことを明らかにしています。一方の習主席も28日、「経済と貿易」に関する演説を行いました。そのなかで、「中国は輸入を拡大する」「知的財産権を保護する」、さらには「外国企業を平等に扱う」とトランプ大統領が喜ぶような内容を列挙しました。29日朝の中国の新聞もこの習主席の発言を大きく報じています。中国側も一定の合意を得るためにグッとかじを切っている様子をうかがわせています。会談はまもなく始まります。両首脳が最初の握手でどのような表情を見せるかも注目が集まっています。

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