チェルノブイリ原発周辺を観光地に 危なくないのか[2019/07/11 19:44]

 1986年に深刻な事故を起こしたチェルノブイリ原子力発電所について、ウクライナの大統領は周辺を観光地として開放する方針を決めました。

 タス通信によりますと、ウクライナのゼレンスキー大統領は10日、「チェルノブイリを世界の人に見てほしい」と述べ、原発の周辺地域を開放して観光地として発展させる大統領令に署名しました。現在、原発の半径30キロ圏内は原則立ち入りが禁じられていますが、警備当局に賄賂を払って侵入する観光客が後を絶たないため、開放は汚職対策にもなるということです。ただ、史上最悪とされる原発事故では、周辺の約20万平方キロメートルが放射性物資で汚染され、現在でも除染作業は完了していないことから、観光客の立ち入りは危険だと指摘する声も上がっています。

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