原告側「先送りできない」 三菱重工資産を現金化へ[2019/07/16 12:00]

 韓国の元徴用工らを巡る裁判で原告側は近く、すでに差し押さえている三菱重工業の資産の売却を申請すると明らかにしました。

 原告側が差し押さえているのは、三菱重工が韓国国内で持つ特許権や商標権など約8000万円相当の資産で、近く裁判所に売却命令を請求するということです。現在、原告らはソウルで会見を開いていて、これまでの経緯や方針を説明しています。三菱重工側から15日の期限までに賠償協議に応じるという回答がなく、「原告の高齢化を考えるとこれ以上、先送りすることはできない」としています。さらに「三菱重工は日本政府の後ろに隠れて韓国の要求を黙殺した」と批判しました。徴用工裁判を巡って、日本企業の資産を売却する手続きに入るのは日本製鉄と不二越に続いて3件目です。

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