amazon「プライムデー」に従業員が大規模ストライキ[2019/07/17 15:00]

 アマゾンが15日から世界各国で開催した大規模セールのイベント「プライムデー」。しかし、開催と同時に大量の従業員がストライキを実行していました。

 アマゾンの巨額資産は労働者たちが生み出したものだ。こちらは、ジェフ・ベゾスCEO(最高経営責任者)のお面に落書きをして抗議をしています。
 アマゾンが15日から世界17カ国でプライム会員向けに行った「アマゾンプライムデー」。大幅値引きや限定商品などでにぎわいましたが、その裏では世界各国で従業員によるデモやストライキが行われていたのです。アメリカ・ミネソタ州にあるアマゾンの流通センターの外に続々と集まる人たち。大規模なストライキと抗議集会です。
 アマゾンは去年10月、従業員の最低賃金を時給15ドル、約1600円に引き上げると発表しました。しかし、従業員らが求めているのは賃金アップだけではありません。今回のスト参加者は現在のような一時的な雇用ではなく、フルタイム従業員として採用するよう主張しています。また、もう1つの要求が「労働環境の改善」です。去年のクリスマスシーズン、アマゾンの売り上げは過去最高を記録しました。しかし、クリスマスシーズンや今回のプライムデーのようなイベントの時には従業員に負荷がかかるためアマゾンに対し、過大な作業ノルマを減らして安全な労働環境を求めているのです。
 シアトルのアマゾン本社前で行われたデモでは、アマゾンの従業員としてこうした労働環境に置かれている移民らの権利を保護するように訴える団体も加わり、その規模が膨れ上がりました。同様のデモは世界中で行われ、ドイツでは2000人がストに参加したほか、イギリスやスペインなどでもアマゾン従業員によるデモが展開されたということです。一方、AFP通信によりますと、アマゾンは自社の労働環境について「従業員に時給15ドル以上の賃金を支払い、福利厚生も提供している」と主張しているということです。

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