「核戦争への歯止め失う」INF全廃条約が正式失効[2019/08/02 12:30]

 東西冷戦中にアメリカと旧ソビエト連邦の間で結ばれたINF(中距離核戦力)全廃条約が正式に失効しました。

 INF全廃条約はアメリカと旧ソ連が1987年に調印し、射程500キロから5500キロの地上配備型ミサイルを全面的に禁止しています。トランプ政権はロシアが条約に違反していると批判し、今年2月に脱退を通告していました。その後、交渉はまとまらずに失効期限の2日を迎えました。アメリカ国内では、条約に入っていない中国が制約を受けずにミサイル配備を続けていることにも不満が出ていました。
 国連・グテーレス事務総長:「失効すれば、世界は核戦争に対する貴重な歯止めを失う」
 国連のグテーレス事務総長は、関係国に対して「国際的な軍備管理に向けた合意を早急に探るべきだ」と訴えました。

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