人民元11年ぶり下落 米の責任と中国人民銀行が強調[2019/08/06 16:37]

 中国の通貨「人民元」が11年ぶりの安値水準となっているなか、中国の中央銀行である中国人民銀行は、人民元が下落しているのはアメリカの責任だと強調しました。

 米中貿易摩擦が激しさを増すなか、中国当局が経済への影響を懸念し、輸出企業に有利になるように人民元安の容認に転じたという見方が広がっています。中国人民銀行は6日、人民元取引の対ドル基準値を1ドル=6.9683元と設定しました。基準値としては2008年5月以来、11年ぶりの元安水準です。中国人民銀行は5日、「一国主義や貿易保護主義、及び対中追加関税などの影響で、人民元は1ドル=7元台を突破した」と声明を発表し、名指しを避けつつも人民元安がアメリカの責任であると強調しました。トランプ大統領は「為替操作だ」とツイッターで中国政府を批判しています。

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