中国側は制圧訓練の映像公開で圧力 香港デモに[2019/08/18 17:57]

 中国本土への容疑者の引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正などに反対するデモが続く香港では、18日も数十万人規模の抗議集会が開かれています。

 (南出拓平記者報告)
 18日は元々はデモ行進が予定されていましたが、警察は行進することに許可を出しませんでした。そのため市民らは雨が降りしきるなか、広場で集会を続けています。この場所はサッカー場が6面ほど続く大きな場所ですが、入りきらず一部の参加者が移動し始めました。主催者は、香港デモの伝統的な「平和的な手法」で訴えようと呼び掛けています。一方で、香港に隣接する深センにはテロ対策を担う武装警察が大量に配備されています。また、黒シャツのデモ隊を制圧する訓練映像を公開するなど、デモ隊に圧力を掛ける狙いがあります。中国側としても武力による解決は国際的な批判を受けることは確実で、避けたいのが本音です。しかし、不測の事態の場合は、わずか数十分で香港中心部に武力が突入する可能性も残されていて、現場では緊張感が高まっています。

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