バスケW杯会場に武警集結 建国70年の中国どうする[2019/08/30 20:13]

 中国本土への逃亡犯引き渡しを巡って揺れる香港。31日も大規模なデモが呼び掛けられていました。この問題、中国政府はどう対応していくのでしょうか。香港に隣接する中国本土の深センから報告です。

 (千々岩森生記者報告)
 深センのスタジアムの駐車場に武装警察の車両が止まっています。50台、60台以上あるかもしれません。隊員たちが行き交う姿も見られます。すでにここで3週間ほど訓練が続けられています。実は、このスタジアムは31日に開幕するバスケットボールのワールドカップの会場です。なので、世界中からファンが集まるその場所で武装警察が訓練を続けるという異様な光景となっています。橋を渡ってここにいる武装警察が10分、20分ほど車を走らせれば香港に入ることができます。そして、その中国政府が今、最も恐れているのは10月1日に行われる建国70年の式典に合わせて香港で大規模な抗議デモが起きることで、お祝いムードに泥を塗られることです。今回の逮捕劇は突然にも思われますが、実はデモが始まってからすでに1000人近くが拘束されています。今後も香港警察がデモ隊を大量拘束して動きを封じ込めていくことが続くことになりそうです。

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