中国 “第4弾制裁”は首脳合意違反 米国をWTOに[2019/09/03 01:44]

 中国商務省はアメリカのトランプ政権が1日に中国製品1100億ドル分、約11兆円分に15%の制裁関税をかけたことに対し、WTO(世界貿易機関)に提訴すると発表しました。

 中国商務省は2日夜、報道官談話を発表して「アメリカは(6月に)大阪で開かれた米中首脳会談での合意を破った。中国は強烈な不満と断固とした反対を表明する」としています。さらに、「中国はWTOの関連規則に基づき、自らの権益と国際貿易秩序を守る」と強調し、1日にアメリカが発動した対中制裁についてWTOに提訴すると発表しました。トランプ政権は1日に制裁第4弾として中国からの家電関連製品や衣類などの輸入品、約11兆円分に15%の制裁関税をかけました。一部は今年12月に延期しましたが、中国は同時に報復関税を実施しています。米中は今月初めに閣僚級の貿易協議を予定していましたが、アメリカの追加関税に加えて今回の中国側の提訴決定で協議の開催はより一層、不透明になってきました。

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