中国本土への容疑者の引き渡しを可能とする「逃亡犯条例」改正に反対する抗議デモが続く香港で、思わぬところまで影響が広がっています。
香港で若者に人気のエリアにあるスペインのファストファッションブランド「ZARA」の店舗に貼られた1枚の張り紙。香港紙によりますと、2日に香港にあるZARAの少なくとも2店舗が臨時休業しました。
2日というと、デモ隊側が先週にSNS上で「香港を守ろう、仕事をストして香港を救おう!」と呼び掛けていた日にあたります。そして、実際に数万人規模の集会が行われて新学期にもかかわらず、授業をボイコットして学生たちが抗議しました。そこで「反逃亡犯条例?」という声が…。香港メディアに2日のZARAの休業は香港のデモを支持しているか問われるという事態に発展したのです。この事態にZARAは声明を発表。「ZARAは中国の領土と主権が完全であることを擁護し、一貫して一国二制度を支持します。ZARAはいまだかつてストライキを支持したこともなく、関連するいかなる言論を発表したことも行為を行ったこともありません」。
先月には外国ブランドの「コーチ」や「ヴェルサーチ」などが商品デザインを巡り、香港や台湾を「国家」のように扱っていると中国国内で批判を浴びたばかり。ZARAも香港での抗議デモを巡る論争に巻き込まれないよう火消しに躍起になっています。
一方で、抗議デモが続く香港情勢に対し、中国政府は軍の出動も示唆して平静を取り戻すよう強く警告しました。
香港担当機関・報道官:「香港の情勢がさらに悪化し、香港政府がコントロールできずに国家主権と安全に危害を及ぼす事態になったら、中国政府は黙ってみていない」
中国政府は軍の出動の可能性についてこのように述べ、事態が悪化した場合、軍による制圧も辞さない考えを示しました。こうしたなか、香港と接する中国・深センでは武装警察の部隊が集結してデモ隊を鎮圧する訓練を行い、その様子を公開しました。香港の長引く混乱に中国政府はいら立ちを募らせていて、予断を許さない状況が続いています。
ZARA臨時休業めぐり…「デモ支持?」臆測火消し
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