国境の壁建設費用に在日米軍基地予算も転用[2019/09/05 23:57]

 アメリカ国防総省はメキシコ国境沿いの壁の建設費に転用する予算の内訳を発表し、在日米軍の基地からも約430億円が出されることが分かりました。

 国防総省によりますと、国境の壁の建設費用に転用されるのは在日米軍の5つの基地の予算合わせて約430億円です。内訳は、東京の横田基地から機体を整備する施設の建設費など合わせて126億円が出されるほか、沖縄県の嘉手納基地からは航空機の格納庫の建設費など約94億円が転用されます。国境の壁の建設を巡っては、トランプ大統領が2月に国家非常事態を宣言して国防総省などの資金が流用できるようになり、国防総省は36億ドル(約3800億円)の予算を充てることを決めていました。一連の決定を巡っては、野党・民主党から強い反発が出ていますが、トランプ大統領は来年の大統領選挙に向けての実績を作るため、壁の建設を進めるとみられます。

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