国際

2019年9月10日 10:43

英首相、窮地…総選挙再び否決 離脱強行の可能性も

2019年9月10日 10:43

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 イギリスの議会はジョンソン首相が出した議会の解散と総選挙を求める2回目の動議を否決しました。ジョンソン首相は総選挙で主導権を握り、来月末のEU(ヨーロッパ連合)離脱を強行する計画でしたが、窮地に追い込まれました。

 10日にジョンソン首相が提案した解散・総選挙の動議は議会の3分の2の賛同を得られず、否決されました。野党の労働党などは、すでに成立している「EU離脱を延期する法」の実行を確認しなければ総選挙に賛同できないと前回に引き続き反対や棄権に回りました。10日から来月中旬まで議会は休会します。残された時間で打開策を見つけるのは極めて困難ですが、ジョンソン首相が法律をねじ曲げて「合意なき離脱」を強行する可能性もあります。
 イギリス、ジョンソン首相:「EUと合意のうえでの離脱が望ましいが、もし必要なら合意なき離脱も辞さない。もう二度と延期をお願いしない」
 解散・総選挙の動議が否決された後、ジョンソン首相は「何があっても来月末の期限に離脱する」と明言しました。

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