NY市場の原油価格が急上昇 サウジ石油施設攻撃で[2019/09/16 10:37]

 サウジアラビアの石油施設が攻撃されたことを受けてニューヨーク市場の原油価格が一時、15%も上昇して今年最大の上げ幅となりました。

 サウジアラビアの石油施設が無人機の攻撃を受けて炎上し、一日あたりの世界の石油生産量の5%にあたる570万バレルが生産できなくなるとみられています。ニューヨークの原油先物市場では日本時間の16日朝に時間外の取引で10月物の価格が急上昇し、一時、先週末より15%ほど高い1バレル=63ドル台を付けました。一日の原油価格の上昇幅としては今年最大で、約4カ月ぶりの高値水準です。アメリカのトランプ大統領は原油価格の上昇に対応するため、アメリカが緊急事態用に備蓄している石油を放出することを承認したとツイッターで明らかにしました。石油施設の攻撃については、サウジアラビアと対立するイランが支援するイエメンの反政府武装組織が犯行声明を出しています。トランプ大統領は「我々は臨戦態勢にある」と警告し、サウジアラビア側からの情報を待つ姿勢を示しました。

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